記憶の本質を学ぶ

 昨日の中3での出来事だ。

社会については、膨大な量のチェックテストが出ていた。

1つは、通常授業内での公民のテスト。内容は人権についての授業プリント(50問の穴埋め)である。授業プリント自体は、授業中に全部覚えてから書き出す手順で完成させているので、全生徒が一度は覚えたことになっている。1週間かけて復習作業をしておけば、基本的にはほぼ満点が取れるようになっている。

 もう1つは、入試特訓ゼミ用の歴史年表のテスト。こちらは、夏期講座で使用したプリント(150問程度の穴埋め)の2回目となっている。夏期講座後から体験授業に参加している生徒には、かなりキツイと思うが、講座を受けた生徒は…。

 結果だけを見てしまうと、「覚えている」状態で来た生徒は1名のみ。その他の生徒は、空欄が目立つ「努力不足」の状態だった。生徒に確認してみても、プリントを毎日1通りずつ勉強してきた生徒は皆無であった。いつもなら、即雷が落ちる場面だが、今回に関しては、記憶の本質を分かってもらえる良い機会ではないかと思って、いろいろな話を生徒たちにした。

 記憶についての話をしたあとは、遅れを取り戻すべく、よい集中力で頑張れていた。昨日のうちにすべてを終わらせた生徒もいれば、今夜も塾へ来て続きをやる生徒もいる。

 いつも言っていることだが、失敗した後の次の行動が大事。一過性のやる気ではなく、継続性をもったやる気になることを期待している。今できないことが、ある日突然できるようになるわけはない。今という時間を積み重ねた先に将来があるのだから。

コメント: 0 (ディスカッションは終了しました。)
    まだコメントはありません。