教える側のほうが理解が深まる。

 テスト週間に入り、中3生が数名ほど自習にきていた。

 とある女の子(Aさん)に二次関数の問題の解説をした後、別の女の子(Bさん)から同じ問題の質問を受けたため、Aさんに「先程の説明が理解できているのであれば、今度はあなたがBさんに説明してごらん」という指示を出した。

 すると、まわりの子たちも巻き込みながら、1対3での説明会が始まった。その様子を少し離れたところから見ていたが、説明に参加した生徒たちは、「わかった。今から自分の教材で解いてみる!」と言いながら問題集を開いていたので、Aさんはちゃんと段階をおって説明できたようだ。

 人に説明をするためには、頭の中がキチンと整理されてなければならない。そのため、説明を受ける側の人より説明をする側の人の方が、問題に対する理解が深くなる。天才をたくさん輩出しているユダヤ人も、幼少期はこのしくみを利用した勉強法を実践しているらしい。これはこれで立派な勉強法なのだ。難しい問題が解けるようになったら、積極的に他人に説明してみよう。相手に理解してもらうための段取りを考えているうちに、もっと理解が深まって、賢くなれるよ!

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