稀勢の里関の逆転優勝。スポーツ新聞の1面はそれ一色。ニュースでも
「奇跡の逆転」優勝を大々的に報じている。
僕も家族とともに中継を見ていたが、正直「負けるだろう」と思ってみ
ていた。少なくとも横綱としての責任を全うするべく最後まで土俵に上が
るだけなのだろうと…。だから、14日目の取り組み(成す術もなく土俵
を割る)と同じような結果になるのだろうと…。
しかし、結果は誰もが驚くものとなった。僕も感動で涙目になった。
単に「奇跡」という言葉で片づけるのは簡単だが、「奇跡」は偶然起こ
るものではない。最大限の努力と準備をしたものにしか起こらないのが
今回の「奇跡」だと思う。おそらく土俵に上がるギリギリまで取り組み内
容をシミュレーションしたり、肩の治療を受けたりと、最善を尽くしてい
たはずだ。そして、たゆまぬ日々の努力があっての大逆転劇だったのだ。
これは高校受験や定期テストにも言える。こちらの予想を超える結果を
出す生徒は、相応の準備を普段から行っているものだ。準備をやり切って
いない生徒の「奇跡」は見たことがない。
「奇跡」は偶然の産物ではなく、努力と準備を重ねた先に
起こるものであるということを、心に刻んでおかねばならない。
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