春休み課題への取り組み方を見ていると、まだ受験生としての「覚
悟」ができていない者がいる…。何のために春休み前に「入試」の
話をしたと思っているのか。
人間は定期的に復習しなければダメな生き物である。残念ながら我々の
メモリー(脳)はハードディスクのように高性能ではない。何回も何回も
刷り込んで初めて長期保存のきく、いつ何時でも情報が取り出せる記憶へ
と変わっていくものだ。宿題を使って定期的に脳への刷り込み作業を行わ
なければ、悲しいほどに知識が抜け落ちていく。
今の入試は中1から中3までの学習内容を万遍なく積み上げていかない
と、得点は伸びないようになっている。だから、春休み課題や塾テキスト
の復習部分を大いに活用して、愚直に復習に励む必要があるのだ。自分の
やりたいことを優先して、春休み課題を提出日直前にあわてて完成させる
ようなやり方では、入試までに必要な知識の積み上げは無理だろう。そも
そも、そのような受験生としての「覚悟」が足りない人間は、入試で厳し
い現実を迎えることになるのだろうが…。
何かを手に入れるためには「何かを犠牲にする」、あるいは「優先順位
を入れかえる」必要がある。それは忘れてはならない。受験生としての
「覚悟」を持って「自分を律する」ことができれば、自ずと結果もついて
こよう。
「春休みの時間の使い方を間違えた」という自覚のある生徒は、「いつ
つから頑張ろう」という訳の分からない期限を設けず、すぐに行動と思考
を変えることだ。
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