「聴く力」

 成績と「聴く力」は相関関係にありそうです。勉強を苦手としている生徒ほど、集中して説明を「聴く」ことができていないです。同じ授業を受けているのに、その場ですぐに差ができてしまう最大の理由を考えていくと、頭の良さではなく「どのように説明を聴いているのか」という部分にたどり着きます。

 少し説明が長くなると目がトロ~んとしてくる生徒は、まず間違いなく「聴く」ことができていない。ただ音として聞いているだけだから眠くなるのでしょうね。説明を受けながら論理的思考をはたらかせていないので、習ったことを忠実に実行したり、その場で知識として定着させることができないのでしょう。

 成績上位者や驚くほど成績が上がる生徒は、一言一句を聞き漏らさず、知識として情報を獲得しようと説明を「聴く」ので、すぐに覚えたり演習をスムーズに行うことができるのです。

 勉強が苦手な生徒ほど、できない理由を外部に求めようとします(例えば「先生の教え方が悪い」など)が、最大の理由は自分の「聴く姿勢」であることを肝に銘じておきましょう。聴いているつもりではダメです。勉強は積み重ねていくものですから、新しいことを習うにしても今までの履修内容の何かと結びつけることができるはずです。すでに知っている知識を経由させて覚えたものは、忘れにくいですよ。

 キチンと「聴く」 ➡ 「素直」に実行する ➡ 定着するまで「復習」する

 

 これが習慣づいていれば、自ずと成績は変わります。「聴く」がすべての始まりですから、「聴く力」を磨くことが大事です。