例年通りにはいかない…

 中3の学伸テスト「数学」の範囲を、若干削ることにした…。今日のチェックテストの出来と「有理化」の進行具合を見ると、強引に予定の範囲まで進めても…という判断。テスト範囲が狭くなったことをどのように受け止めるか。「ラッキー」なのか、それとも「マズイ」のか。

 

 範囲を削るとなったときに深刻な表情を浮かべた生徒が数名いた。「いやいや削らなくていいです。予定のところまでいきましょう。」と目が訴えている。ことの重大さが分かっているのだろう…。

 

 そう、たった4回分の授業で、例年の中3と同じ範囲の学習内容を進めることができないのだから、かなり深刻な状況である。このままだと、授業進度も学校に抜かれるだろう。それはこちらの本意ではない。そもそも、現中3塾生は、「塾で学んだ上で学校で復習授業を受ける」という状況でないと定着度が下がる。この学年からはよく「学校の授業、わかんない( ;∀;)」という話を聞く。だから、塾の授業でお膳立てをしてから、学校の授業に臨ませたいと常々思っている。

 

 しかし、根号の性質をキチンと理解し、演習で使いこなせない生徒が多くいる状況では、これ以上進めるのも危険である。こちらの都合で「生徒不在の授業」(生徒が教室にいないかのごとく講師が主導で生徒の理解や反応を度外視して進むダメ授業)をしても意味はないし、有理化までの内容がしっかり身に付けば、その先の式の値や和と差、根号を含む式の展開まではスムーズに流れる可能性も残されている。今回は、その可能性にかけることにしたい。

 もちろん生徒たちが相応の準備をしてくることが前提となるのだが…。わざと授業プリントを使ったのだから、テキストでその内容の部分の問題を解くなどの工夫はしてほしい。当たり前の感覚として根号の性質が身に着くまでには、まだまだ絶対的な演習量が必要だと思う。不安のある生徒は土曜日の夜に塾に来るといい。弱点を補強するための演習を是非やろう。