夜中まで残される塾

 生徒から聞いた話なのだが、学伸塾は「夜中までやらさせられるたいへんな塾」ということらしい。まあ「その通りかな」とも思うし、「やらさせられる」の部分だけ誇張されるのも違うかなとも思う。こればっかりは学ぶ生徒側と教える講師側のとらえ方の違いだろうね。

 

 まず「夜中までやる」ということに関しては、入塾時にも説明をし、ご理解を頂いているかと思うのだが、「その日にやるべきことをやってから帰る」というのが基本方針だ。なんでもかんでも先延ばしでは、どんどん内容の理解に遅れが生じ、結果として成績は上がらない。個々のペースのみに合わせればいいというものではない。これは学生時代に大手個別指導塾で教えていたときに感じたことだ。個人に合わせるといえば聞こえはいいのだが、そのペースで果たしていろいろな物事が間に合うのかということである。理想の個別とは、あくまで全体の流れを把握し、「いつまで」に「どこまで」ができていないといけないのかをリードすることができる講師による徹底指導だろうと思う。(プロ講師だらけの個別指導塾さんは少ないですよね…。)

 僕の中では、時間で区切って「中途半端」な状態で生徒を帰らせることが一番の罪。せっかく説明を受けて「わかった」とであれば、それを「できる」状態にまでもっていくのが仕事だと思っている。

そこへたどり着くまでには、どうしても個々の能力差があるため、居残り学習でカバーするしかない。

宿題にして家で勝手に解ける生徒であれば、最初からこの塾の門はたたいていないだろう。そういった意味では「夜中までやらさせられる塾」というのは正解だといえる。

 

 ただし、必ずしも全員を強制的に残しているわけではない。学校の宿題の状況やどのくらいの居残りで終わらせることができるかなどを踏まえ、翌日に回すことも許可をしている。居残りを続けるかどうかは生徒たちの申告で決まる。ただ、みんな翌日に回したくない(再度塾に来るのは面倒ですよね)から最後まで居残りを続けているのである。そこを誤解されると…。( ゚Д゚) あと、できる生徒はほぼ時間どおりに帰るしね。

 

 塾は学校と違って続ける自由もやめる自由もある。居残りが嫌であれば、最初から時間どおりに切ってくれる塾を探すべきだし、厳しくない塾の方が居心地がよければ、そのような雰囲気の塾へ行くのがよいだろう。少なくとも、今現在、学伸塾へ通っている生徒は、すべてを承知の上で納得して指導を受けていると思っているので、僕としては、事情を知らない外部の方々に何を言われようが、「ふ~ん」というところなのだが…。あまり変なところだけクローズアップされるのは…、ね。(T_T) 

 

 中間テストも終わって、だいぶ学伸塾を検討されている方の話を聞く(中には飛び込みで直接いらっしゃる方も)のだが、「夜中まで残される」ことよりも「ここは必ず成績が上げるが、その分ものすごく厳しい。中途半端な覚悟ではつとまらない」ということが伝わってくれた方がうれしいかな。その方が、現状打破のために向上心と覚悟を持った生徒が集まってくれるよね。教える側も全力、教えられる側も全力、そういう塾にしたいと常々思っているし、生徒にも言い聞かせている。