課題は誰のためのモノか

 もう少し、できるようになっているのではと期待してはいたが…。

 

 学校の課題を上手く活かしている生徒が、果たして何割いるのか。

 

 夏期講座の内容と学校の夏休み課題の内容は、基本的には一致するはず。とくに中1・2なんてそうだろう。

 

 しかし、基礎計算や基本語句をプリントで確認してみると、驚くほど出来ていない。

 

 いくら塾で居残りまでして頑張っていても、学校課題も利用してしっかりと演習量を積み上げていかなければ、己

 

の血肉とはなりえない。学校課題は決して面倒なものではなく、やる側の意識によって非常にありが

 

たいものと変わる。断言できるのだが、学校課題がいい加減な生徒が大成することはほとんどない。ごく稀に、

 

恐ろしいまでの集中力と能力を有し、学校の授業だけでどうにでもなる天才が存在するが、これらはあくまで例外で

 

ある。義務教育内容の学習であれば、一般的には与えられた課題に真摯に取り組んだ者が成功するようになってい

 

る。

 

 しかし、本来であれば、人並み以上に真剣に課題に取り組むべき生徒たちほど、学校課題をいい加減に取り扱って

 

いるように映る。課題はただ提出するために存在するのではない。誰のための課題か、何のための課

題か、それをよく考えて、課題と向き合おう。優先順位としては、塾より学校のほうが上。学校の課題すら

 

真剣に頑張れない生徒が塾へ来てどうする? 学校課題を表面上でしかやれない者に来て欲しいとは思わない。出す

 

ことが目的となってしまっている課題に何の意味があるのか。

 

 本気で学力を上げたいのであれば、学校課題を真剣にやった上で、プラスアルファとして塾の利用じゃないかな。

 

そういう高い意識を持って頑張れる生徒のみが集まる塾でありたい…。