表現が変わる

 中3理科の「遺伝」に関する用語「優性」「劣性」が、それぞれ「顕性」「潜性」に変わるようだ。

 

 確かに自分が理科を教えていた時に、生徒とのやりとりでこんなことがあった。血液型を例に出して遺伝のしくみ

 

を説明していたのだが、

 

僕:「O型は劣性だから、AとOの組み合わせだとA型になっちゃうんだ。ちなみにAとAでもA型。O型になるの

 

   は、唯一OとOの組み合わせのときだけだよ。」

 

生徒:「っていうことは、O型は能力が低いんですか…?( ;∀;)

 

僕:「いやいやいや、能力的に劣っているというわけではなくて、対立形質とかけ合わせたときに発現しないという

 

   意味だよ。」

 

 漢字のみで推測すると「能力で劣っている」と捉えてしまっても仕方がない表記なので、改善の必要があったのだ

 

ろう。「潜性」という表現であれば、「ああ、性質が潜伏してるんだな」と捉えることができるし、「顕性」であれ

 

ば「顕著に表れるんだな」と捉えることもできる。実に意味が推測しやすいし教えやすい。こういう表現の変化であ

 

れば、大歓迎だ。(※上から目線ではないです…。)