甘いわ!!

 まだまだ甘いし、覚悟も足りない。

 

 中3の入試特訓ゼミで「一次関数」の単元を演習した。予めゼミから逆算して夏期講座で取り扱う「一次関数」の

 

テーマを決めているため、例年通りならばスムーズに進行しなければならない授業内容だ。

 

 しかし、実際は進まない。夏期講座で履修済みの「面積二等分シリーズ」や「等積変形の利用」などの確認プリン

 

トすらスムーズにできない始末…。全くお話にならない。基礎プリントのやり直しを命じたあと、入試過

 

去問題集を解いていったのだが、関数のお約束作業が当たり前にできない生徒すら存在した。これはさすがに怒りを

 

通り越して呆れる他はなかった。

 

 入試でよく利用する一次関数のお約束作業と言えば、例えばこんなものだ。

 

①面積二等分パターン ➡ 中点を求める。(三角形・平行四辺形・台形で各パターンあり)

 

②等積変形パターン ➡ 共通の底辺の傾きを利用して、2つの頂点を結んだ直線(底辺と平行)の式を求める。

 

③軸との交点 ➡ ⅹ軸交点はy=0、y軸交点はx=0

 

④2点の座標がわかっている ➡ 連立方程式または増加量(分数のひき算)を利用して直線の式を求める。

 

⑤求めたい座標に関する数字の情報がない ➡ x座標を文字でおいて、y座標を文字式で表す。

 

 ①~④のパターンは最低ライン、上位校を受験するのであれば⑤も必須といったところだ。本来Aクラスであれ

 

ば、①~④のパターンは流して⑤のタイプの演習を厚めにやっておきたかったのだが、①~④のパターンでスムーズ

 

に演習が進まないのだから頭が痛い。夏期講座後に復習を怠ったのだろう。せめて夏期講座当日、家で就寝前に一度

 

でもプリントに目を通しておけば、記憶の残り方も違っただろうに…。

 

 数学はある意味「暗記教科」だ。問題文あるいは図を見て、「どの手順を踏むか」または「どのパターンにはまる

 

か」を考える。それがわかれば、あとは計算するだけだ。どのキーワードでどの作業をするかという組み合わせの暗

 

記は必要不可欠だろう。数学が苦手な生徒(論理的思考が苦手)であっても、パターン暗記ができれば、ある程度の

 

克服は可能だ。つまり、努力でカバーが利くということ。やるべきことを押さえておけば、当然型にはまったタイプ

 

の問題ならば解くことは容易だ。それすらできなくなっているということは、「やってない」と思われても仕方ない

 

よね。少なくとも一度はチェックテストに合格したのだから…。

 

 言葉でだけ頑張ると言っても、行動が伴わなければ何も変わらない。結局、また檄を飛ばすこととなった。まだ

 

だガムシャラさが足りないし、受験のために物事の優先順位を変えるという

 

こともできていないようだ。いい加減、変わらないといけないよな。いよいよ尻に火がついてきたぞ…。