一度真剣に覚えた内容や知識というのは、意外と頭の中に残っている。
こんな経験はあるだろう。
ラジオを聴いていて、
「あれっ? この曲を歌っているのは誰だったっけ?」
しばらく考えても、そのときは思い出せないのだが、別の日、別の場面でふと脳裏に浮かんでくる。
「ああ、思い出した! ○○だ!!」
どうしても思い出せなかったモノが、別の場面のふとした瞬間に脳裏に浮かぶということは、情報自体は脳内に保
存されているということ。ただ、脳内のネットワークが上手く機能しなかったがために、すぐにアウトプットに至ら
なかったのだろう。
記憶を強化するには、アウトプット(情報の引き出し作業)を繰り返して、脳細胞同士をつなぐネットワークを強
化してやらないといけないのだが、どうやら理論上は脳内ネットワークを増やすことに関しては限界がないそうだ。
しかも体は老化しても脳のネットワークだけは鍛え続けることが可能らしい。つまり、記憶はずっと鍛えられると
いうことだ。定期テストレベルの基礎・基本であれば、条件反射で解法が頭に浮かぶレベルにまで、自分の脳のネッ
トワークを鍛えてやろう。普段からチェックテストで確認してきた内容ですら反射的に答えられないようでは、まだ
まだ反復が足りないということだね。