帰宅後に録画しておいたニュースを見ていたら、「大島美幸(森三中)さんが尿管結石だった」ということを報じ
ていた。(うん。平和だね、日本。)
そのときふと感じた。「大島さんに聞けば、お産の痛みと結石の痛み、どちらが耐え難いのかわかるかも」と。
話に聞くには、お産(自然分娩)の痛みは男性に耐えられるシロモノではないとのこと。お産ができない僕には当
然、痛みのレベルは知る由もない。
しかし、尿管結石の痛みはわかる。
忘れもしない、あれは5年前…、公立高校入試前日の朝のことだった…。
突然の腰の激痛に襲われ、目を覚ました。
「何だ!!この痛みは…。うぅぅ…。」
あまりの痛みに唸ることしかできない…。あまりの痛みにまともに歩くこともままならない。しかし、今日は入試
前日。直前対策授業のため、塾に行かなければならない。「救急車を…」と一瞬考えたが、緊急入院する羽目になっ
てしまっては、授業ができない。原因不明のこの痛み、いったいいつまで続くのか…。額に脂汗をかきながら、ソフ
ァで腰を押さえてうずくまりつつ、痛みが治まるのを待っていた。
出勤時間のタイムリミットが迫ってきた頃に、痛みの第1波が和らいできた。「チャンスだ!」と思い、車に乗り
込み、「運転中に再び激痛に襲われませんように…」と願いながら塾へと向かった。幸い、無事に塾には辿り着いた
のだが、駐車場に車を止めてから玄関へと移動する際に、激痛の第二波が僕を襲う…。「こんに…ち…は…、うぅ」
玄関先でうずくまる僕の姿を見て、当時の副校長が異変に気付いた。
副校長:「太田先生、大丈夫ですか?」
僕:「だいじょ…ばない…です…。うぅ…。」
副校長:「どの辺が痛みますか?」
僕:「こ…腰…のあたり…と、下腹…部です…か…ね…。」
副校長:「あぁ、それ結石ですよ。僕もなったことがあります。この時間に診察できる病院をさがしましょう。」
副校長に先に授業に入ってもらい、運転できる程度まで痛みが引いてから、病院へと車を走らせた。検尿をしてみ
る(尿管が詰まっているので、頑張ってもほとんど出ないのだが…)と、明らかなる血尿…。見た目がちと厳しい。
「太田さん、結石です。大丈夫、そのうちコロっとでますよ(^_-)-☆ 」
そんなに明るく言われても…、と思いつつ、再発した場合に備えて頓服(トンプク)薬を頂き、入試対策授業へと向
かった。(2日後に再び、激痛に襲われ、真夜中に3時間ほどリビングで唸った…。事前に、尿意があるわりには尿
が出せない状態になったので、「また奴が襲ってくるな」という覚悟がこのときはあった…。)
あの痛みはあまりにも強烈過ぎて、思い出したくもない…。
まさしく僕にとっては人生最強の痛みだった。でも、女性の自然分娩の痛みは、本当にこれを上回るというのか。
こればかりは、両方を体験した人にしかわからない。
だからこそ、大島さんに聞いてみたい。
「どちらが痛かったですか?」
※もし保護者の方で両方を経験した方がいらっしゃったら…、是非教えてください。