その段階を越えれば…

 学伸テストの範囲表が配布されたため、自習室の利用者が増えている。特に勝負がかかっている中3

 

生の割合が多い。そんな中3が苦しんでいるのが「公民」だ。国会・内閣・裁判所・三権分立・地方自治と

 

政治分野すべてが範囲となっているからだ。この分野は各単元の内容(組織図や仕事)を覚えつつ、「横のつなが

 

り」も押さえなければならない厄介な生徒泣かせの性格を持っている。

 

 1つ1つの単元を分けて習っていたうちは気づかないかもしれないが、まとめて復習しようとすると、頭の中が混

 

乱することだろう。例えば「仕事」についてだが、内閣は行政権を行使するために予算案や法律案を出し、国会で議

 

論・議決させる。議決された法律や予算を執行するのは内閣だ。つまり国会は議決の場、内閣は案の提出と執行とい

 

役割分担を押さえないと、何が国会の仕事で何が内閣の仕事かの区別がつかなくなる。この辺りはしっかりと授業プ

 

リントで国会・内閣の仕事を覚えなおしつつ、テキスト課題で正しく区別がついているかどうかを確認しておく必要

 

がある。

 

 一生懸命勉強し、頭に膨大な情報量を詰め込んでいるからこそ混乱は起こ

 

る。これは誰しも避けては通れない部分だと思う。そこで腐らずに努力を続けていくと、数日がかりではあるが頭

 

の中で情報が整理されて、理解が深まるようになる。その域まで頑張ってほしい。その段階まで頑張ることができれ

 

ば、テストでも得点となって表れるはずだ