グループ化

 勉強を苦手とする生徒は、問題演習をしながら経験値を積んでいくにあたって、問題演習をパターンを「グループ

 

化」できない傾向が強い。つまり、全く同じ形式の問題ならば解くことが出来るが、同じような手順・考え方を使う

 

類題になると対応できなくなる。そして、「さっきの問題と同じ考え方で解くんだよ」と伝えても、「わからない」

 

という返事が返ってくる…。そして、先程の問題と比較しながら類題の解説をしていくと、ようやく「わかった!」

 

となる。

 

 できる生徒たちはこの「グループ化」の作業が自然とできるのだが、この差は何だろう…。長年にわたって生徒の

 

指導に携わっていても、この差が生まれる明確な原因はわからない…。でも、問題のグループ化をせずに全ての問題

 

パターンを暗記しようと思ったら、東京ドームみたいなサイズの脳が必要なんじゃないか!? 愛知県の高校入試の

 

中では比較的難問である図形の融合問題も、ある程度のパターンを知ってるとほぼ解けてしまうんだけどな…。過去

 

問を解いていると、その辺も見えてくるよね…。そして、それらを頭の中でパターン化しておくことができたら…、

 

強いよね。

 

 よく生徒たちに、「先生って、なんですぐに答えがわかるんですか?」と聞かれるが、それは「先生だから」とし

 

か言えない。(笑) 答えになってないかな…。二十年以上も指導してるので、いやでも頭の中でいろいろな問題パタ

 

ーンがグループ化されているのであって、情けない話ではあるが、して頭がいいとか、センスがあるとか、そうい

 

うものではない。僕の場合は経験に基づいてパターンを構成しているだけ勉強が苦手な生徒に望むのは、僕と同じ

 

く経験に基づく問題パターンのグループ化。義務教育内容であれば、それで十分にカバーできる。問題を解きながら

 

自然と頭の中で問題パターンのグループ化ができないものかなぁ。入試はともかくとして、定期テストであれば、現

 

習っている知識をどう使うかを考えるだけなので、解法も限られているよね…。それらを意識的に使おうと考えて

 

いったら、グループ化ができそうな気がするが…、果たしてどうだろうか。