「相似な図形」の単元の問題演習をしていると、毎年のことながら「逆転現象」が起こる。
普段は数学を苦手としている生徒が、この単元だけはものすごくできたりする。明確な理由はわからないが、あっ
さりと必要な部分だけを見出して計算できるというのは「図形のセンスがある」としか言えない…。
今年も、例にもれず「逆転現象」が起こっている。どのように考えているのかをじっくり観察してみるのだが、正
攻法でキチンと解いている…。どの部分を取り出して考えればよいのかがキチンとわかっている(見えている)よう
だ。確かに、「○○三角形に注目すればできる!」とか「平行線があったら…」というような基本思考パターンは指
導しているのだが、何度言われても自力では見えない生徒もいる中で、なぜ数学を苦手としている生徒が突然覚
醒することがあるのだろう? 長年、この業界にいるが、未だに答えは出ない。
僕の中では、数学「七不思議」の1つに数えられる事案だ…。(じゃあ、あとの6つは…って話だよね。ははは…。)