早いもので、今年もあと3週間ほどで終わる。
じきに冬休みにも突入するが、本当の意味で「できる」ようになりたければ、相応の「意識」を持って課題を進め
ていくべきだと思う。同じ教材を同じような時間をかけてやる。それでも他人と「差」が生まれるということは、そ
こに明確な「意識の違い」 があるからに他ならない。
多くの生徒は、この「意識」の部分を無視して「形式上」の勉強をしているのだろう。「何時間もやりました。す
ごくないですか?」という声も時々聞かれるが、重要なことはそこではない。ただ時間をかけるだけ、ただ丸暗記す
るだけ、そんな形だけの勉強では、定期テストではごまかしがきいても、真の実力は付きはしない。
「意識」というものは数値化されるわけでもないし、目に見えるわけでもない、非常にあやふやなものではある
が、「できるようになる」か「できるようにならない」かの最大の鍵は、ここにあると思う。
まずは「なぜ、そうなるのか」を考える。そして、「全く同じ問題が出るわけではない」ということを意識して、
問題演習を通して類題が解けるように根本理解をはかる。これが実力をつける勉強ではないかなと思う。解けない問
題があるとすぐに精神的に負けてしまう(諦めてしまう)生徒も度々見かけるが、出来ない問題を理解し、できるよ
うにするのが勉強の本質だ。それが「学ぶ」ってことだよね。できる問題をいくら解いても、実力が伸びることはな
い。頭を悩ます問題に出くわした場合、それは成長するチャンスなのだから、必死に戦ってほしいなと思う。自力で
解けなかった場合も、すぐに質問するのではなくて、必ず解説を読み込むこと。それでも理解できなければ、ドンド
ン質問してほしい。どこまでが理解できていて、どの部分を質問したいのか、それが自己分析出来た上で質問できる
ようになると、グッと伸びる。ただ漠然と「わかりません」ではお話にならない。