中1数学で「正負の数」の計算が始まった。
一定のルールさえ仕込んでしまえば、整数・小数の範囲ではあまり問題は発生しない。
同符号なら絶対値の和、異符号なら絶対値の差を考えるだけ。たいしたことではない。
しかし、やはり事件(?)は起こった…。
分数の計算である。
例えば、2/3+1/2であれば、分母の積である6で通分すればよいのだが、
5/6+1/4であれば、分母の最小公倍数である12でそろえるべきなのだ。
しかし、小学校の先生の中には、生徒たち数年先まで見据えた指導をされない方もいるのだろう。何
でもかんでも「分母の積でそろえればいい」という風に指導してしまうようだ…。( ゚Д゚)
ちがうでしょ~。
最小公倍数で分母を揃えるのが本当の意味での通分ですよ。
なんでもかんでも分母の積でそろえてしまっては、最後に約分の手間がかかってしまう。しかも、九
九の苦手な生徒は約分で間違えてしまうのだから…。(生徒の問題演習やテストの答案を見れば分かりそ
うなものだが…。約分がスムーズでない生徒は案外多いですよ…。) 分子や分母が2ケタの場合、計算
ミスを誘発しやすいということは、容易に想像がつくと思うのですがね…。
分数のたし算・ひき算の前に倍数と約数の単元が組まれている意味を考えたら分かりそうなもの。最
小公倍数は通分に利用するし、最大公約数は約分に利用すると計算がラクになるのだから。もっと教科
を体系的にとらえて、生徒たちが後々困らないように指導してほしいと思いますね。生徒は担任を選べ
ないのですから…。しかし、分母の積で揃えればいいというその場しのぎの指導をする先生が1人や2人
ではないところが困りものだな…。
学伸塾生には、キチンとしたやり方で学んでもらうため、再度、通分を伴う分数の計算がスムーズに
できる方法を授業で説明して身につけてもらうこととしよう。