やはり驚かれてしまった…。
無料体験授業初日ともなると、生徒と一緒に保護者の方もご挨拶にと玄関先まで来られる。
生徒たちには先に教室に入ってもらい、保護者の方にはお迎え時のルールをお話するのだが、だいた
い、以下のようなやりとりになる。
僕:「この塾は、定時で生徒が帰れるとは限りません。必要なことができなければ居残りしていただき
ますので、お迎えの際は生徒から連絡が入ったらお越しください。」
保:「えっ!? 無料体験でも居残りがあるんですか?」
僕:「はい。営業授業をするつもりは一切ございませんので。居残りも含めてすべてを体験したうえ
で慎重に入塾する・しないをご検討下さい。理解不足の場合、体験中といえども翌日に補習で及
びする場合もございます。」
保:「…、わかりました。では、よろしくお願いします。」
良い部分だけを見せて、生徒を取り込もうというのは僕の中では詐欺に近い。良いところも厳しいと
ころも、すべてを見てもらうのが本当の体験授業ではないかというのが持論である。だから、居残りが
嫌であれば他塾さんを検討されればいいだけのこと。本当に勧誘も一切しないので、体験した生徒がど
のように受け止めたのかだけで入塾の有無が決まる。逆にいえば、「ここまでやるから成績が上がるん
だな」と感じてもらえれば、それで本望。まぁ実際には体験生のほぼ全員が入塾するのだが。しかし、
成績向上のためには今までの自分を変えるという覚悟がなければ、入塾は厳しいかな…。(さすがに小学
生はその限りではないが…)
自分でも営業には向かないなと苦笑いするしかないが、入塾というものを安易に考えられてはお互い
に不幸になるだけなので、今後もこの方針を変えることはないだろう。