「目的」や「目標」を定め、それに向かって進むときに何らかの壁にぶち当たることがある。そうい
うときに「人間力」が試されると思う。その際の「選択」と「行動」で「人間力」が測れるといっても
いい。
多いのが「保留」と「逃避」。とくに精神的に幼かったり、あるいは弱い人間は「逃避」を選択する
傾向があるかな…、経験的に。この「逃避」癖ってなかなか治らないタチの悪いものだ。小さなころから
この癖がついてしまうと、少しでも「嫌だな」と感じたら、駄々っ子のようにひたすら嫌がる。それで
は何の進歩も成長もないのだが、とにかくその場の感情だけで現状から逃れようとする。いづれ、それ
だけでは世の中はどうにもならないという現実を突きつけられるのだが、自分の「始末」をつけてきた
経験がないのだから、次の選択肢は「保留」しかなくなる。結局、周囲の人間が手を貸さねばどうにも
ならない(周りが「始末」をつける)状況をつくってしまう。周りが助けてくれるうちはいいが、こう
いう人間からは、いつか周りが離れていくようになる。そうすれば…、どんな結末か想像がつくよね?
「自分」というものがしっかりしている人間はキチンと自分で「始末」することを選択できる。自分
がやったことに対する「始末」、これってすごく大事。その「結果」を創りだしたのは自分である。な
らば、その責任とケジメは自分でつけねばならないだろうね。そうやって1つ1つのハードルを乗り越
えることで、「人としての成長」が生まれる。
こういったものは、大人になったときに勝手に身に付くようなものではない。今のうちから少しずつ
って事だね。「壁は乗り越えるためにある」という言葉を耳にしたことはあるかと思うが、壁を乗り越
えるべく「思考」と「試行」を繰り返すことで、「始末」のつけ方も身に付くようになる。何か思い通
りにならない場面に遭遇した場合は、「自分を成長させてくれるいい機会」だと思って、自分で「始
末」をつけることを選択しよう。