先週末のこと…、塾の電話が立て続けに鳴った。
内容は、「体験を受けたい」とか「相談に乗ってほしい」といったものであった。
これが葵中学校に通う生徒であれば何の問題もないのだが、残念ながら他学区の保護者から。当然、
生徒の受け入れはできない。1件目は何と安城市の方で、子ども自体は岡崎の付属に通っていて、塾探
しをしているそう。安城で行われた教育セミナーで、たまたま学伸塾が紹介された(講師の方は名前は
伏せたと言ってみえたが…。)らしく、「他のお母さんたちが連絡する前に我先にと思って、セミナーが
終わり次第すぐに電話しました。」とのことだった。塾の方針を説明したり、お子様の塾探しのアドバ
イスをさせていただいたりした後で、体験授業も夏期講座もお受けできない旨を伝え、丁重にお断りを
したのだが、最後に「セミナーに参加した他の保護者の方々もメモをとってみえたので、きっとこの
後、先生の塾へお電話がたくさん入りますよ」と言ってみえた…。(確かに、この日のホームページのア
クセス数は、いつもより格段に多かった…。)
2件目は、僕がかつて指導していた矢作地区の保護者の方。前の塾を退社する際に、自分がどの学区
で独立するかなどの詳細は、生徒や保護者の方々には一切お知らせをしなかった。なので、皆さんいろ
んなツテを辿って、僕を探されているようだ。(ホームページにも顔写真は載せてないですしね。チラ
シも葵学区にしか入れませんので…。) 「先生、探しましたよ~。1年くらいずっと探してたんです
よ!」とおっしゃられた際は、何だか申し訳ない気持ちになってしまった。話を伺うと、かつて僕が指
導していた生徒の下の子のことで困っているという。僕を探しつつ、その間いろいろな塾さんにあたっ
てみたが、なかなか「これだ!」という塾に行きあたらず…、ということで頼って見えたようだ。
本来であれば、どちらも塾講師冥利に尽きるお話であり、「指導させていただきますよ」という場面
なのだろうが、学伸塾は「学区限定塾」である。学校の授業進度やテスト範囲にピッタリ合わせた指導
をするからこそ、生徒たちも今の成績を残すことができていると思っている。他学区の生徒を受け入れ
たとしても、ある程度の成績UPはもちろん可能だ(と思う)が、その生徒のMAXまで引き出せるこ
とが可能かと言えば、嘘になる。中途半端はしたくない。非常に葛藤があるのだけれど…、自分の信念を
曲げるわけにはいかない。これまでにも、多くの他学区の生徒の受け入れをお断りしてきているので、
ここで捻じ曲げてしまったら、その方々にも申し訳ない。ここは初志貫徹だな。
もちろん、頼ってみえた方々に最大限の誠意は…、とは思う。塾としての方針を曲げない範囲であれ
ば、お手伝いをさせていただこうかな。