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不安材料…。

 中3生へ模試の個表を個別に返却したのだが、入試へ向けて大きな懸念材料がある。おそらく、学校

 

課題の有効活用ができていない。特に英語。一様に英文読解や適語補充で大幅に点数をロスしている。

 

中3英語のマイペース教材は、各単元の最終ページに長文読解問題が用意されている。生徒たちに「マ

 

イペースの長文問題をキチンと訳しながら解くということを頑張れているのか」を問うてみると、表情

 

が一気に曇る…。顔に出っちゃっているよね…。そりゃぁ普段から練習できていなければ、模試でいきな

 

り訳すことなんてできんわな…。マイペース程度の文章を訳しながら問題が解けないのであれば、もっと

 

文章の長い模試や入試問題なんて手に負えるはずがない。少なくとも数ヶ月分の練習の機会を無駄にし

 

てしまったわけだよな。勉強の本質をまだ捉えていないとは…。

 

 頭に入れる(インプット)作業だけでは知識の獲得は出来ない。問題を解く(アウトプット)までし

 

っかり行うことで定着するものだ。マイペース課題をやり切っていないということはアウトプットさせ

 

ていないということだもんね。知識も残らないし、問題慣れもしない。結果が残るわけがないよね。

 

 普段から長文問題にあたっていれば、少しくらいわからない単語があっても、その前後の意味からお

 

よその訳も推測できるようになる。そういった練習を重ねていかないと入試では通用しない。単語や連

 

語をしっかりとカバーできれば、そこまで難解な文章が書かれているわけでもない。また、前後の意味

 

がある程度わかれば、適語補充も難しくはない。

 

 昨日、各々が指摘されたことをどのように改善していくのか。すぐに行動を変えれば、冬ごろには成

 

果が出始めるだろう。そういった意味ではここがタイムリミット。この期に及んでまだ変えようとしな

 

いのであれば、志望校へのチャレンジを諦めざるをえないだろうね。努力しない生徒に女神は微笑まな

 

い。世の中、そんなに甘くはないよな。普段できていないことが本番だけできるなんてミラクルは起こ

 

らない。日頃積み重ねてきたものがありのまま出てしまうのが入試。それを肝に銘じて、普段をどれだ

 

け頑張れるのかだと思う。