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インプットの段階で…

 う~ん、何だろう?

 

 頭に入れる工程で…、すでに間違いが生じているのかな?

 

 勉強が苦手な生徒・伸び悩む生徒は、新たに入ってくる情報を頭の中でよく咀嚼しない

 

というかフィルターを通していないというのか、脳裏に焼き付くように意味を含めて覚え

 

ようとしない傾向が強いようだ。器械的(単純に)にやろうとしても、説明された“その問

 

しか解けない”だけなんだけどな…。だから定期テストではある程度パターン練習をする

 

ため誤魔化しがきいたとしても、実力テストになるとガタンと崩れてしまうのだ。応用が

 

利かないというよりも思考がはたらいていないのだから、基礎が2つ3つ組み合わさるだ

 

けでもキツイのは当たり前だと言える。普段から“なぜそうなるのか”を探求し、根本理解

 

をするまで思考を挟まないのだから、義務教育を終える頃には恐ろしいほど上位陣と差が

 

出来てしまうのも仕方がない。こればかりは本人の物事の捉え方・性格に起因する部分な

 

ので、なかなか外部からの働きかけでは改善しにくい、非常に厄介な部分である。

 

 勉強が苦手な生徒は、勉強ができる生徒のマネをすることをしてほしいのだけどね。“あ

 

の人たちと自分は人種が違う”とでも言わんばかりにマネをすることを拒むよね…。騙され

 

たと思ってできる生徒たちのマインドや行動を模倣すると、現状が打破されるようになる

 

と思うのだけどね。

 

 学ぶとは“真似ぶ”だ。何事も真似をすることから始まる。学校や塾で勉強を教わる時は

 

必ず例題を真似するはずだし、スポーツにしても監督やコーチ、あるいは上手な選手の動

 

きを真似することで上達の道が開かれる。真似ることでキチンとした“型(基本)”を身に

 

つけ、徐々にそこに自分流を混ぜ合わせることで初めて“自己流”が出来上がる。“基本の

 

型”を身につけるまではひたすら反復し、自然(無意識レベル)と反応できるようになるま

 

で努力しなければならない。少々時間はかかるだろうが、自分の思考と行動を変えていか

 

なければ、この先が本当にジリ貧になってしまう。

 

 勉強ができる生徒は頭の中で情報をよく咀嚼しているとでもいうのかな…、インプット

 

の段階で根本理解を図ろうとしているんだよね。それも無意識的に。そしてただ問題を解

 

くのではなく、解きながら理解を深めていこうとするんだよね。常に思考がはたらいてい

 

るんだから、アウトプットするときも実にスムーズだ。

 

 インプットの最初の工程ってもの凄く大事だよね。だから説明を受けるときは、もの凄

 

く集中して聴かなければならない。そして演習もただマシーンのように作業するのではな

 

く、解きながら理解を深めようと自分で意味を持たせるようにしていく。そうすることで

 

この先の結果が大きく変化するんじゃないかな。「わかる」「できる」が増えてくると、

 

“勉強っておもしろい”と感じられるようになるぞ。そのためにも、最初の“頭の中に入れる

 

工程”を大事にし、できる生徒を“真似る”ことをしてみよう。自習室を利用して、できる生

 

徒たちの行動や問題の解き方などをよく観察してみるといいと思うよ。