進学校受験対象者に対する“入試図形補習”が始まった。これがスタートすると入試が近
いなと気が引き締まる。生徒たちはまだ解き慣れていないために、問題文や図形が何を要
求しているのかが見えてこないようだ。無理もない。絶対的な練習量が足りていないのだ
からね。ときに意外(失礼かな?)なセンスを見せる生徒もいて、指導する側からすると
おもしろいのだけどね。しかし、今年の中3生は苦戦するにしても思考の方向性はあって
いる生徒の割合が多いようだ。“ワンヒント”を出せば比較的短時間でゴールまで辿り着け
る生徒が多いのが頼もしい。入試までに平面図形から空間図形まで結構な練習量を積むこ
とになる。徐々に今はヒント無しでは見えないものが見えてくるようになると思う。図形
問題は限られた基礎知識の組み合わせで解くことができるようになっている。今どきの入
試問題は、“気付き”さえすれば以前ほど(H15~21あたりは大変だった…)複雑な計算
なしで解答できるようになっているからね。閃きがない生徒でも経験値で対応できるよう
になっているので、腐らず・焦らずじっくりと図形と格闘してほしい。