同じ説明・同じ材料を与えられているにも関わらず
学力格差は生まれてしまう。
なぜだろう?
何も勉強面だけでなく、
スポーツでもそうだ。
同じ練習をしていても、
ドンドン上手になる子もいれば
ヘタなままの子もいる。
これを単に“運動神経がいいから”だけで片付けてはいけない。
普段から
“何を意識して取り組んでいるのか”
という部分に目を向けるべきかと思う。
例えば、野球の打撃練習で考えてみよう。
上達しない子はやみくもに来た球に向かってバットを振るが
上達の早い子はそんなことはしない。
実戦における“場面”を想定しながらバットを振っている。
ランナーが○○にいるから、△△の方向に打とうとかね。
常に何かを意識して練習に取り組むから、上達も早いし本番(試合)にも強い。
授業の受け方を見ていると、
上位層と下位層の説明の聴き方は明確な違いがある。
下位層は音声認識はしているが
意識はほとんど働いていない。
もっとも本人はちゃんと聞いているつもりかもしれないけどね。
だから反応も鈍いし
演習速度も遅い。
定着にも時間がかかる。
一方で、
上位層はいろいろと意識しながら聞いている。
新しいことを習うときであっても
今まで習った何かと結び付けたりしながら
1つ1つの情報を脳に刻んでいく。
頭の中でいろいろな知識を結びつけながら
「ああ、そうか」
「なるほど、だからこうなるのか」
と頷きながら目を輝かせて聴いている。
実際に、授業中に相槌を打つ生徒は大半が上位層なんだよね。
上位層は無意識レベルでそのことができるので強いんだよな。
これを数年間続けているのだから、とんでもない格差が生まれるのも無理はない。
たかが1つの習慣なんだけどね。
この1つの差がとんでもなくデカイよな。