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合格発表!

 

 朝からドキドキが止まらない。

 

 わかってるんだよ。

 

 受験したのは僕ではないってことは。

 

 わかってるんだよ。

 

 ドキドキしても結果は変わらないなんてことは。

 

 でもね…

 

 何年講師をやっていようが

 

 やはりこの日は緊張する。

 

 今年度の受験生たちだからこそ

 

 なおさらね…。

 

 

 

 春の段階では

 

 全体の7~8割は

 

 私立高校へ行くのだろうと想定していた。

 

 塾におんぶにだっこの生徒たちばかりだ。

 

 勉強スタイルも

 

 どちらかと言えば暗記偏重の生徒たちが多い。

 

 とてもじゃないが

 

 公立入試問題に対応できるとは思えなかった。

 

 しかし

 

 予想に反して

 

 公立志願者が多かった。

 

 “このままでは受からない”と感じたため

 

 夏期講座は異例の演習を課した。

 

 単に解き直しをさせるのではなく

 

 本当にやり方を理解したのかを確認するため

 

 口頭質問による最終チェックも入った。

 

 昼から始まる講座も

 

 1日あたり平均7時間にも及んだ。

 

 もはやそこに規定時間など存在しない。

 

 日々の授業や入試特訓ゼミでも

 

 同様に

 

 “必要なものがやり切れるまで”

 

 頑張らせた。

 

 1月下旬からは

 

 “入試模擬”演習に突入したが

 

 この段階においても

 

 必要な得点率には至らない生徒が多く

 

 僕の頭を悩ませた。

 

 

 でも…

 

 やはり努力は裏切らなかったね。

 

 惜しくもチャレンジ受験校には

 

 合格できなかった生徒はいたが

 

 無事に全員が公立高校合格を果たしてくれた。

 

 本当におめでとう!!

 

 そして

 

 お疲れ様。

 

 もうしばらく

 

 羽を休めたら

 

 また飛び立たないといけないからね。

 

 しっかりと気持ちを切り替えて

 

 頑張り続けてほしい。

 

 高校の勉強に耐えられるように

 

 メンタルや勉強体力を鍛えてきたつもりだ。

 

 新しいステージでも立派に戦ってくれると信じているぞ。

 

 

 惜しくも第2志望校になった生徒たち、

 

 僕はね…

 

 無理やり第1志望校のランクを下げさせてまで

 

 全員第1志望校合格させようという気は

 

 毛頭ないんだよ。

 

 受験をあきらめさせることで

 

 生徒を後悔させたくはないからね。

 

 やらない後悔よりも

 

 やるだけやってからの後悔の方が何倍もいい。

 

 何より

 

 目的に向かって頑張り続けた努力は

 

 必ずやいい形で自分に返ってくるはずだ。

 

 最後まで意志を曲げずに戦い抜いた自分に誇りを持って

 

 前に進んでいこう。