昔は
国語の苦手な生徒って
音読もたどたどしかったけれど、
最近の生徒たちは、
宿題になっていることが多いせいか、
音読自体はそこまで酷くない。
でもね、
音読できるからと言って
本当の意味では
文章が「読めている」
とは言えないんだよ。
字面だけを追いかけて
上手く発音ができていたとしても、
文字で表現されているその場面を想像したり、
“さっきの指示語の答えがココだな”
とか
“あれっ?作者の心情が変化したぞ”
とか
“ここでもう一度似たような表現を用いているな”
とか
“ハハッ、ありえねぇ~”
など、
ツッコミを入れながら読む、
つまり
思考を働かせながら読んでいなければ、
それはもはや読解ではない。
「読んだけど内容が入ってこない」
という生徒たちは、
まずは
1文ずつで構わない。
ツッコミを入れるべく、
思考を働かせてみるといい。
何にも考えずに読むよりも
ツッコミどころを探そうというくらいで読んだ方が
内容は入ってきやすいはずだ。
例えば、注文の多い料理店の中で、こんな文がある。
「ぜんたい、ここの山はけしからんね。鳥もけものも1ぴきもいやがらん。何でもかまわないから…」
僕ならこう読む。
「ぜんたい、ここの山はけしからんね。(はっ何が?)」
「鳥もけものも1ぴきもいやがらん。(あぁ、猟に来たのにけものがいないからね。)」
そうすると…
「ここの山はけしからん」とありますが、なぜそう思ったのですか?
という問いがあっても…
もう、答えが出てるよね。(笑)
ツッコミを入れながら文章を読み進めると、
結構、それが解答になることって多いんだよね~。
ツッコミを入れることって
字面を追いかけるだけでは不可能だからね。
そこに必ず思考が入るから、
その繰り返しで
読解力UPを目指そう。
あとは…
国語は、
文章に書かれていること
を答えとするのが基本。
勝手な想像をして、
間違った選択肢を選ぶ
ことがないように気を付けよう。
これも
“読めていない”
んだよ。(笑)
読めていないから、
それっぽい答えが書かれているものに
誘導されてるんだよ?
いいかい?
文章に書かれていないことは選ばないこと。
当たり前のようだけれど
これができない生徒は多いよ…。