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小学生のうちから…

 入塾面談の際に

 

 保護者にこんな質問をすることがある。

 

 「小学校のテストはどうでしたか?」

 

 多くの保護者はこう答える。

 

 「そんなに悪くはなかったと思うんですけど…」

 

 実は、この質問をした時点で

 

 僕の中では

 

 「小学校段階で躓いていますよ、気づいていますか?」

 

 という懸念があるのだが…。

 

 ニュアンスから汲み取っていただけるケースは少ない。(苦笑)

 

 

 小学生のテストは

 

 中学生の定期テストとは違い、

 

 単元テストである。

 

 習いたての状態で実施されることがほとんどであるため、

 

 そこそこ記憶が残っていれば

 

 そこそこの数字は残る。

 

 よって

 

 70~80点台は容易にとれる。

 

 これを“それなりに理解できている”と判断すると

 

 中学校での我が子の成績にビックリするようになってしまう。

 

 小学校のテストで80点台を下回るようであれば

 

 “危険水域”である。

 

 万が一80点台を下回ってしまった場合でも、

 

 テスト直しを親子でキチンとし、

 

 理解に努める習慣がついていればよいが、

 

 そうしていない場合は、

 

 ほとんど理解していないまま先に進むことになる。

 

 小学校で習ったものをもっと踏み込んで指導するのが

 

 中学校の授業内容なので、

 

 小学校内容があやふやであれば、

 

 中学校のテストで数字に結びつかないのは当然のことと言える。

 

 よって

 

 中学校で点数がとれない原因は、

 

 小学校まで遡らねばならない。

 

 

 低学年のうちから

 

 “なんでそうなるか”

 

 という疑問を解決しようとしてきたか。

 

 親子で勉強に取り組んできたか。

 

 親が子の学習面のチェックをしてきたか。

 

 子どもの疑問を、親が流してしまわなかったか。

 

 調べ方を教えたか。

 

 家庭学習を習慣化させるよう努めてきたか。

 

 

 要因はたくさんある。

 

 親世代が小学校であったときよりも

 

 学習内容のレベルは着実に上がっている。

 

 自分が小学生であった頃の感覚で

 

 “小学校内容くらい…”

 

 と甘く見ていると、傷口はドンドン広がっていく。

 

 新課程になり、

 

 ますます内容が難しくなっていく小学校内容。

 

 我が子に少しでも躓きが見られれば、

 

 早めの対処が必要不可欠である。

 

 ご家庭で対応できれば理想だが、

 

 そうでなければ、早めの通塾を判断していただきたいと思う。