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「慣れる」ことは大事なのだが…

 「慣れる」ということは大事なことであるが、

 

 そこには功罪がある。

 

 「慣れ」は精神的・身体的な「楽」を生み出す。

 

 習慣化によって

 

 今までは意識しないとできなかったことが

 

 特に意識せずとも当たり前にできるようになる。

 

 それによって「ゆとり」が生まれ、

 

 さらに視野を広げたり

 

 違うアプローチを試みたりすることも可能になる。

 

 

 一方で、

 

 「慣れ」は惰性やマンネリも生み出す。

 

 心に隙もできやすくなる。

 

 コロナ感染の拡大の要因の一端は、

 

 ここにあるとさえ思う。

 

 

 勉強も然りである。

 

 学伸塾生たちは、

 

 休校期間中の4月下旬から5月下旬の方が

 

 日々の学習に身が入っていたように思う。

 

 学校の授業がどうなるかわからない、先の見えない状況。

 

 そんな中で、

 

 自学に励み、

 

 少しでも向上しようという強い意志を感じさせたあの頃と比べると、

 

 なんだろうね…。

 

 学校も再開し

 

 ある程度、日常に戻った今の方が、

 

 ガツガツしたものを感じないというか…、

 

 物足りなさがある。

 

 実際のところは、わからないよ?

 

 自宅学習で、ものすごく頑張っているのかもしれないしね。

 

 でもね、

 

 伝わってくるものがあまりないんだよな…。

 

 

 特に中3生たちね…。

 

 第二志望校に「安全圏」の高校を選んだからといって

 

 決してその高校だって合格が確約なわけではないよ?

 

 受験する以上は

 

 第一志望に受かるべく、

 

 できるかぎりのことをすべきなんだ。

 

 今のままでは、

 

 冗談抜きで

 

 “記念受験”になるよ?

 

 受験することが目標なの?

 

 違うでしょ?

 

 自分の力で合格を勝ち取ることが目標でしょ?

 

 だったら、

 

 今までを優に超える努力が必要だよね?

 

 惰性で今までと同様のことをしても

 

 今まで通りの結果しか得られないのだから。

 

 そんな姿勢、気迫を見せてごらんよ。

 

 

 

 例年の中3生たちは

 

 もっともっともがいているよ、この時期。

 

 目の色も変わってるよ。

 

 それと比べると、

 

 君たちから伝わってくるものは…、ね。

 

 惰性での勉強になってなければいいのだが…、

 

 どうだろうね?