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悪しき成功体験によるのかもしれない…

 年々、漢字が書けない子が増えてるような気がする…。

 

 その原因の1つとして、

 

 小学校時代の“悪しき成功体験”があるのかもしれない。

 

 

 基礎学力テストの漢字に関しては

 

 事前に出題される漢字のプリントが配布されるため、

 

 “この部首を書くから、○○と関係があるのだろうな”

 

 とか、

 

 “このパーツが含まれているから、こう読めるな”

 

 といった、

]

 1つ1つの漢字が持つ、

 

 意味やつくりなどを考えずに

 

 “ひたすらにノートなどに思考を挟まずに書きまくって覚える”

 

 という作業を実行するだけで、

 

 必然的に合格ラインに達してしまう。

 

 いや、

 

 なんとかなっちゃう

 

 という方が正しいのかな。

 

 合格ラインに達したのであれば、

 

 “このやり方でいいんだ”

 

 と思うよね…、誰だって。

 

 

 意味づけも思考もなし…。

 

 漢字を記号として機械的に覚えるのみ。

 

 そんな無機質な行動(学習とは呼べない)を習慣化させてしまったのだから、

 

 正しい軌道に戻すのに時間も労力もかかる。

 

 何より意識改革まで必要となる。

 

 修正するにあたって

 

 苦しいのは

 

 指導する側ではなく、本人なんだよね。

 

 長い時間かけて習慣化させたものほど、

 

 修正にも時間はかかる。

 

 今まで大丈夫だと思ったものが否定され、根底から覆される…。

 

 つらいよね。

 

 

 ただね、

 

 最初は苦しくても、

 

 “意味づけして捉える”

 

 ということができるようになると、

 

 今より格段に“新しい知識の吸収がしやすくなる”はずなんだ。

 

 それに

 

 “すでにある知識から類推することができるようになる”

 

 という素敵なオプションもついてくる。

 

 これ、スゴイ武器なんだよね。

 

 初見のものでも対応が可能になってくるんだからさ。

 

 これができるようになると

 

 確実に読解力も上がってくる。

 

  やり方を変えたことによって、

 

 単に漢字が書けるようになるだけでなく、

 

 読解力もつき、正答率が上がってくる。

 

 そうすると、自分に自信もつく。

 

 こういう成功体験をたくさんしてほしいんだよね。

 

 

 小学校の先生方、

 

 漢字の指導に、もう少し時間を割いてあげられないかな。

 

 単に「ドリルをやってこい」では、漢字ができない子が増える一方な気がする…。

 

 入口の部分って、一番大事じゃないかな…。