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一見、遠回りのようだが…

 “習慣”を変える…

 

 口で言うのは簡単だが、

 

 粘り強さや根気が求められる

 

 厄介な作業である。

 

 ノートに練習する際に

 

 無機質に書きなぐるだけの生徒が何人かいる。

 

 意識が働いていないのだから、

 

 何回書いても覚えられないし、

 

 テストに合格する基準にも達しない。

 

 こういう生徒たちは、

 

 幼少期から、

 

 何も考えずに書き写すだけの作業

 

 を己の“習慣”としてしまっているため、

 

 なぜ、覚えられないのかの根本を理解していない。

 

 

 

 考えながら書くように、

 

 発音を意識しながら書くように、

 

 と言われても、

 

 どう頭を働かせればいいのかがわからないのだろう。

 

 だって、それはその子たちの当たり前ではないのだからね。

 

 

 こういう生徒には、

 

 しつこく指導して思考を変えさせ、

 

 それによって成功するという体験をさせることが必要。

 

 今までと違うアプローチをするため、

 

 一時的にスピードや目先の正答率が下がることはあるが、

 

 長い目で見れば、格段に学習効率は上がるようになる。

 

 大きな“習慣の変化”を伴うため、

 

 本人たちは苦しい思いをするだろうが、

 

 メンタル面をフォローしつつ、

 

 軌道修正をしてやらなければならない。

 

 

 ボリュームの少ない小テストくらいであれば無機質な丸暗記でも誤魔化しもきくが、

 

 定期テストや実力テスト、入試では、そういう小細工は通用しない。

 

 一見、遠回りのように感じるやり方が、

 

 実は最短距離である場合もある。

 

 

 さて、

 

 どれくらいの期間で変わってくれるかな…。