難易度が気になり、A日程入試問題を解いてみた…。
●数学
大問1‥例年通り、基本レベルの問題が多い。
⑽は正三角形ができることに気付けば楽勝。
大問2‥⑴は四角形の面積二等分だがy軸で三角形2つに分けて容易に面積を求めることが可能。
OA上にx座標がtとなる点(仮にDとする)をおいて、△ODC=4.5となることがわかれ
ば、tの値および座標Dは求められる。
⑵は、Aにあてはまる式がつくれたら、自ずと解答は絞られる。
⑶は、①のグラフは簡単に書けるので、あとは②だが、9分後から15分後のAとBの位置
関係を追いかけるだけなので、1分単位で書き出しても求められるだろうね。でも、ここは
比較的失点する生徒が多そうだ。
大問3‥⑴は外角定理を使えば簡単。
⑵の①は三平方の定理で一発で解決。②もDとEの延長線を左側に伸ばして、相似な三角形
をつくれば、AE:ECは容易に求められる。△ABCの面積を求めたら、あとは割合の掛
け算1回だけ。上位校受検者ならば、正解も多いのでは…。
⑶も例年より難易度は低い。面積カットの計算式が浮かべば、①はすぐに解ける。②にして
も、線分比を長さとして使用すれば、各図形の体積を表すことができる。過去問の図形問題
をやりこんだ子たちからすれば、簡単に感じるだろう。
●社会
歴史‥選択肢を見ると、細かい部分まで聞かれているように感じるかもしれないが、消去法で解答が
自ずと浮かび上がってくる。□で囲まれた文章にも解答のヒントがちりばめられている。焦ら
ずによく読み込んでいけば、正答にたどりつけるだろう。
地理‥日本地理は中・四国、九州で予想してたが、残念。でも、基本問題ばかりなので、その場で対
応が可能だろうと思う。世界地理は、イタリアと日本がほぼ同緯度ということを覚えていたら
できるよね。失点するなら⑵かな。南半球なので、日本とは季節が逆。そこに気付かないと違
う選択肢を選んでしまう。
公民‥予想通り地方自治だった。二元代表制や地方分権など、基本ばかり。選択問題も、グラフや表
をしっかりチェックすれば、解答は容易だったと思われる。
●理科
大問1‥仕事は、力のはたらく向き✖移動距離ということを抑えておけば、⑵で誤答することはないだ
ろう。
大問2‥“植物のはたらき”を予想していたので、想定通り。⑶だけが失点ポイントかな。円の面積を計
算し、図の気孔の数を数えておけば解答は容易だが、そこに気付くかどうか…。初見だととま
どう子もいるのでは…?
大問3‥予想通り銅とマグネシウムの酸化だった。失点ポイントは⑷だね。一定量の酸素と化合する
銅とマグネシウム、酸化物の反応比を書き出すと、酸化マグネシウムが8g生成されたこと
を求められる。そこから反応したマグネシウムを求めればよい。
大問4‥電流と磁界で予想していたが…、まさかの静電気実験。失点するなら⑶かな。はく検電器の実
験をしたことがあれば、解答は容易だろうが…。一昔前のテキストには載ってたな…。
大問5‥天気分野であれば、“飽和水蒸気量”に関する出題と予想していたが、結局、総合問題か…。
南側に暖気団、北側に寒気団ということがわかっていれば、作図は容易。でも、前線記号の
丸暗記ではなく、“なぜそうなのか”を考えて覚えておかないと対応できない子もいるよね。
あとは基本問題ばかり。
大問6‥⑴は化学電池の基本。⑵は、木星の質量だけ表から計算できれば、容易に解答できる。
う~ん。
例年より、確かに例年よりも難易度が下がっているよね…。
上位校受検者は、少しのミスが明暗を分けるようなことになりそうだが…。
平常心で臨んでくれていれば、相応の得点率が残りそうだが、はたして…。