B日程入試を解いてみた…。
数学
大問1‥A日程と同じ傾向で、極めて基本的な出題。
基本が身についていれば、問題はないだろう。
大問2‥⑴は台形の面積と三角形の面積の比較。△AOBの面積がAE×BOのx座標の差÷2で求められる
と容易に解ける。⑵は規則性の問題。Ⅰ~Ⅲまでの数値を書き出しつつ、規則性に気付くか
どうかがポイント。⑶のグラフは、文章が長いのでとまどうかもしれないが、最初の20分
で電池残量が5%増加することがわかれば、グラフは書ける。そうすれば、充電なしでの動
画の視聴による電池使用量がわかるようになる。
大問3‥⑴の円周角の問題は、線分OCを引けば容易に解ける。⑵の平面図形が差がつくポイントか
なと思う。問題文より、中点連結定理を使って解くことに意識がいけば、補助線を引こうと
いう発想にたどり着く。Fを通りADに垂直な線分と、GからCDに引く垂線によって、①
を求めることは可能。次に、EからCGに垂線を降ろし、相似を利用して垂線の長さを求め
れば、FGCEの面積を求めることができる。または、中点連結定理より、FGCEの周り
の三角形の高さを求めることがでけいるため、正方形から三角形3つを引くという方法でも
求めることができる。でも、補助線が引けず、正解者はあまり多くはないのでは…。
⑶の①は、二等辺三角形OABを抜き出して、△OAB∽△BADを利用すれば容易に求め
ることができる。そこからOD:OAの線分比に注目してあげると、②の解答が求められる
ようになる。こちらは入試図形としては簡単だといえる。
社会
歴史‥う~ん、失点が多そうな問題構成だね…。初見の資料から読み取った情報と学習知識を結び付け
る形なので、思考力も問われる。相変わらず、一問一答の丸暗記勉強は通用しないことを突き
付けてくるね…。この分野の得点率が、大きな差になりそう。普段から、学習した範囲に関し
て、教科書や資料集を何度も見返しておくことが重要だといえる。
地理‥予想通り、中国・四国地方の出題。香川の人口密度が高いこと、広島のかき、愛媛のみかん、
瀬戸内工業地域は“化学の割合が高め”を押さえておけば、得点できたかと思う。世界地理は、雨
温図と会話文をよく見比べれば、対応できるのではないかと思う。
公民‥スマホの料金など、時事的な出題もみられた。やはり普段からニュースに目を通すことが必
須。基本的にはしっかりとグラフや資料を読み取れば、得点できる出題が多い。
理科
A日程と同様に、小問が中3内容、大問が中1・2年内容だったね。
物理分野‥予想どおり、発熱量の出題。電力と上昇温度の比例式でグラフは書ける。⑶も1cal=4.2Jの
ままなので、計算なしで答えを書いた子もいそうだな…。
生物分野‥ヒトのからだ予想していたが、まただ液実験とは…。でも、難易度は低め。
化学分野‥予想通り水溶液。水100gあたりに換算して表を活用すれば、物質の識別ができる。⑷
は、溶媒である水が200gであることが求められればできるだろう。
地学分野‥これも予想通りの地震。緊急地震速報の計算手順も前日に確認済み。図2より、P波とS
波の伝わる速さを求めることができれば、容易に解ける。
数学は、A日程同様、13~14点どまりの生徒と、17点以上の二極化になりそうかな…。
社会と英語も伸び悩む生徒が多そうなので、ボーダーもそんなに例年より変動しないような気もする
けれど、どうなんだろうね…。