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上がり続けることはないよ。

 テスト結果が返却されるたびに思う。

 

 どんなに努力を重ねても

 

 上がり続けることはできない

 

 と。

 

 上位層の子たちであっても

 

 多少の上下動はある。

 

 連続で下がり続けるのはいけないが、

 

 浮き沈みはあって当然なのだ。

 

 

 テスト問題の難易度も一定ではないし、

 

 同じ科目の中でも

 

 得意な分野・苦手な分野は存在する。

 

 ましてや、

 

 テストの順位ともなれば

 

 相手のあること。

 

 自分なりに努力を積み上げても、

 

 相手がそれ以上を積み上げてきたら

 

 勝てないわけで‥。

 

 

 本人がろくに準備もせず‥

 

 ということであれば論外だが、

 

 本人が精一杯の準備をして臨んだ結果であれば、

 

 素直にそれを受け入れなければならない。

 

 最も大事なことは、

 

 テストによって

 

 足らないものが浮かび上がってくるのだから、

 

 解き直しを通じて、

 

 それを

 

 “次はできる”

 

 という状態にすることである。

 

 結果だけ見て

 

 我が子を叱責するのは

 

 いただけないし、

 

 それでは親子間の関係を悪くするだけで

 

 何の解決にもならない。

 

 なぜ今回、このような結果になったのか、

 

 何を改善していけば、成績が上向くのか、

 

 親として何ができる(手伝える)のか、

 

 そういったことを親子で話し合った方が

 

 よほど建設的であり、

 

 現状が変わる可能性がある。

 

 人間、

 

 上手くいってるときは

 

 自分の粗に気付かないものである。

 

 自分を省みるのは

 

 あくまで

 

 失敗したときだろう。

 

 思い通りの結果が得られなかったとしても

 

 危機感を持ち、

 

 対応策を考え、

 

 思考と試行を重ねて

 

 自分なりの解決法や勉強法を見つけ出してくれれば

 

 それはそれで十分に意義がある。

 

 その失敗に意味を持たせることができるんだ。

 

 

 すでに結果が出たものは変えられない。

 

 ならば、

 

 同じ轍を踏まぬように

 

 “次”へ向かって

 

 今までと異なるアプローチをしていこう。