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最終的に笑うのは…

 お盆休み休塾期間に入って

 

 2日が過ぎた。

 

 どうだろう?

 

 有意義な時間の使い方が

 

 できているだろうか。

 

 夏期講座を頑張ったから、

 

 今は少し休もう。

 

 そういう子もいるだろうね。

 

 それはそれで否定はしない。

 

 スイッチのオンとオフも大事だからね。

 

 一方で、

 

 アドバイス通りに

 

 夏期講座内容の確認作業

 

 に精を出している子もいるだろう。

 

 講座中に危機感を抱いた子は

 

 特にね…。

 

 

 

 学伸塾は

 

 必要なことを妥協なくやりきる塾。

 

 しかも、

 

 逐一、テキスト点検等のチェックまで入る。

 

 いい加減な学習状態では

 

 厳しい指導が入るし、

 

 別日に強制補習なんてこともザラ。

 

 それゆえ、

 

 入塾後には

 

 例外なく、全員の成績が上がる。

 

 それも数十番から百番という単位で。

 

 

 

 でもね、

 

 僕が望んでいるのは

 

 強制的に管理下に置いて

 

 ある意味、

 

 実力以上の好成績をとらせること

 

 ではないんだ。

 

 学伸塾を卒塾してからも、

 

 在塾時に

 

 自分たちで確立した勉強法で

 

 高校から先の勉強を

 

 乗り越えていける。

 

 そんな

 

 本当の自学力を身につけてほしいと心底思っている。

 

 

 

 僕がまだ駆け出しの塾講師だったころ、

 

 自分の指導で

 

 いかに生徒を上位校に送り出すか、

 

 いかに定期テストで結果を出させるか、

 

 そこばかりに焦点を置いていた。

 

 実際に、

 

 生徒の実力以上の高校に合格させられた

 

 と自己満足することも

 

 多々あったし、

 

 自信過剰であり

 

 天狗になっていたなと思う…。(今となっては恥ずかしい思い出だが…)

 

 当時の僕は、

 

 生徒たちが自分の管理下にある間

 

 のことしか考えていなかった…。

 

 見せかけの学力だろうが何だろうが、

 

 成績さえ上がればいい、

 

 志望校に合格させれば官軍だと…。

 

 

 しかし、

 

 卒塾生たちが

 

 高校で凋落しているという話が

 

 いくつも入ってきた。

 

 中には

 

 高校を中退してしまった子の話も…。

 

 

 

 卒塾後のことなのだから、

 

 そうなってしまったのは本人たちのせい…、

 

 そう思う方もいよう。

 

 でも、

 

 僕には

 

 すべてが自分のせいに思えてならなかった。

 

 自学力を身につけさせ、

 

 高校でも独学で頑張っていけるだけの

 

 力を養わせる機会を奪ったこと、

 

 これは大きな罪である。

 

 

 

 入塾直後の生徒たちは

 

 勉強の仕方も確立されていないし、

 

 自分に自信も持っていない子が多い。

 

 よって、

 

 軌道に乗るまでは

 

 我々がレールを用意して

 

 自走の手助けをしてやる必要がある。

 

 数回の定期テスト対策や季節講座を乗り越え、

 

 基礎学力がつき、

 

 どういう勉強の仕方が自分に合うのかを

 

 自覚し始めたところで、

 

 徐々に手を引いていく。

 

 本来は、

 

 そうすべきだったのにね…。

 

 

 

 過去の苦い経験があるからこそ、

 

 徹底した管理よりも

 

 ある程度

 

 自主性に任せた勉強をさせる時間を

 

 設ける方向へとシフトし始めている。

 

 授業も

 

 必要最小限の説明に留め、

 

 各自で演習を通じて学んでもらうように

 

 変え始めている。

 

 もっとも、

 

 個々の生徒の学習状況に応じた

 

 ヒントや解説は適宜入れるけれどね。

 

 

 周りの大人の心配をよそに

 

 生徒たちは

 

 塾に入っているから何とかなるさ

 

 という根拠のない自信をもっている子が多い。

 

 でもね、

 

 勘違いしないでほしいんだ。

 

 すべてをお膳立てされて

 

 見せかけの成績をとっていても、

 

 高校から先の勉強では

 

 一切通用しない。

 

 先の世界なんて知らないから、

 

 危機感を抱くこともないのだろうが、

 

 先の世界を知っている大人たちからすれば

 

 そんな学習の在り方では

 

 じり貧になるのは目に見えている。

 

 だから

 

 大人たちは子供に言うんだ。

 

 「もっと勉強しなさい」

 

 とね。

 

 これは

 

 単に時間だけこなせばいいという意味ではない。

 

 日々の積み重ねの中で

 

 “自分に合う学習法を見つけ出せ”

 

 ということなんだ。

 

 ここから先のステージで困らないように、ね。

 

 塾の授業もなければ

 

 学校の授業もない、

 

 完全に自分だけの時間があるときこそが

 

 “自学力”

 

 を磨く最大のチャンスだと思う。

 

 自分の現状に危機感を抱き、

 

 “自学力”

 

 を身につけようと励んだ子たちは強いよ。

 

 昨年度の卒塾生たちなんて、

 

 まさにそう。

 

 コロナ禍の休校で

 

 先が見えず、

 

 危機感を抱いた子が多かった。

 

 “今やれることを最大限やるしかない”

 

 と徹底的に自学を頑張った(自習室利用者が多かった)ことで

 

 最終的な進学先のランクが

 

 春先と比べ

 

 1~2ランク上がった子が多かった。

 

 そこで確立したものがあるからこそ、

 

 今でも自学のみで高校上位に位置している。

 

 

 

 学伸塾生たちには

 

 皆、こうなってもらいたい。

 

 見せかけの成績ではなく、

 

 自学によって本物の学力を磨き、

 

 卒塾後も凋落することなく輝き続けること。

 

 それが達成されるように

 

 積極的に声がけをしていく。

 

 現状では、

 

 中2生たちが

 

 昨年度の卒塾生に近いかな…。

 

 本来は

 

 中3生たちがそうでなければ困るのだが、

 

 まだまだ危機感を抱いている生徒は少ないね…。

 

 僕の話し方にも

 

 問題があるのだろう…。

 

 工夫しないといけないな…。

 

 

 

 最後に笑うのは

 

 自学力をつけた生徒だよ。

 

 これだけは

 

 自信をもって言える。

 

 だから、

 

 機会あるごとに

 

 自学せよ。

 

 失敗をいくつ重ねてもいい。

 

 何が自分に合う方法かなんて

 

 やってみなければわからない。

 

 他人に合う方法が

 

 必ずしも自分に合うわけではないし、

 

 その逆もまた然り、である。

 

 試行錯誤を繰り返しつつ

 

 自分なりの勉強法が確立されたら

 

 自学で必ず高校でもやっていける。

 

 そうなったら、

 

 勝ち組だよね。