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読解力と基礎学力

 全県模試の結果が送られてきた。

 

 夏期講座の締めくくりとして

 

 現状の位置を測るべく

 

 受検してもらっているのだが…、

 

 中1生の結果には

 

 ショックを受けた…。

 

 国語の塾平均点が

 

 全県平均を大きく下回っている…。

 

 塾講師を始めて以来、

 

 初めて目にする全県平均との差…。

 

 なるほど…、

 

 これが現中1生たちの

 

 実情なんだな…。

 

 

 一般に

 

 読解力と基礎学習能力

 

 相関関係が深い

 

 読解力がない生徒は

 

 知的好奇心が旺盛でない子も多く、

 

 分からないものごとを分からないままにする傾向がある。

 

 また、

 

 問題文が正しく理解できないため、

 

 問われていることと異なることを答えようともする。

 

 さらに、

 

 関連付けて覚えるという方略がないため、

 

 その場限りの丸暗記を多用する。

 

 暗記傾向の強い定期テストなら

 

 点数的には直前の反復でカバーができるが、

 

 実力テストともなれば

 

 ありのままの自分をさらけ出すほかはない。

 

 

 参考までに

 

 他学年の国語と5科偏差値を出してみる。

 

 中3生:国語 全県平均 +4.0点 5科平均偏差値58.0

        内申平均 34.4

 

 中2生:国語 全県平均 +2.6点 5科平均偏差値58.4

        内申平均 35.1

 

 中1生:国語 全県平均ー10.2点 5科平均偏差値51.6

                                内申平均 30.4

 

 中1生たちは、塾では頑張ってくれているのだが

 

 塾以外の部分をどうにかしていかなければ、

 

 どんどん先細りしていく可能性がある。

 

 自主的に家庭学習に取り組むことで

 

 さまざまな能力を改善していかなければならない。

 

 特に、

 

 国語に関しては、

 

 いかに学校の課題を通じて

 

 読解力をつけようと取り組むかが大事なのだが、

 

 出すことを目的としているだけなのだろうね。

 

 読解力と学習への意識の関連性

 

 からも、

 

 この学年は

 

 まだまだ学習への意識が低いのだろう。

 

 

 さて、

 

 この課題を改善していくために

 

 どんなはたらきかけや仕組み作りが有効なのだろう…。

 

 国語力の改善は根が深すぎるからね…。

 

 そんな短期間に成果の出る方法など

 

 ないのが実情である。

 

 個々の生徒たちが

 

 危機感を持って

 

 取り組みを変えていくのが

 

 もっとも近道だろうが、

 

 それでも相当に時間はかかる。

 

 そのことを理解させつつも

 

 意識の改善を促すためのはたらきかけは

 

 欠かせないだろう。

 

 何やら

 

 新しい取り組みを試す必要がありそうだ。

 

 ※全県模試の個表は、土曜日に返却します。