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まずは自分の頭をはたらかせよ。

 ちょっと考えて

 

 わからないことがあると

 

 質問に来る子たちがいる。

 

 指導する側としては

 

 すぐに答えを求められても

 

 説明する気にはならない。

 

 僕が質問に答えるのは

 

 その子なりに格闘した痕跡が残っているときだけである。

 

 散々悩んだあとであれば、

 

 どの部分が理解できないのかも

 

 明確になっているだろうし、

 

 説明が腑に落ちやすく、

 

 印象にも残るだろうからね。

 

 たいして戦いもせず(頭を使わない)に

 

 安易に答えのみを求めるのは

 

 もはや

 

 学習しようという人間の姿勢ではない。

 

 学問に王道なし

 

 とはよく言ったもの。

 

 こればかりは

 

 日々の取り組み以外に

 

 身に付ける術などないのだ。

 

 できるようになりたければ

 

 “なぜ”を追求し、

 

 わからないことがあれば

 

 まずは自分で調べるべきである。

 

 自分で苦労して獲得したものは

 

 安易に他人に聞いたものよりも

 

 ずっと頭に残るし、

 

 何より

 

 思考を挟んだものだから

 

 活きたなる知識にもなるだろう。

 

 賢い生徒たちは

 

 そういったことを

 

 努力とも思わず

 

 当たり前のようにやるから

 

 賢くなったんだ。

 

 常に頭がはたらいているか否か、

 

 学力が高いか低いかの差は

 

 そこから生まれている。