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急がば回れ!

 手っ取り早く

 

 目先の点数に結びつく

 

 手順暗記型学習。

 

 小学校のテストや中学2年あたりまでの定期テスト

 

 に関しては、

 

 それである程度の結果が残ってしまうために

 

 自分の勉強法に疑いを持たないケースがある。

 

 

 

 もちろん、

 

 手順暗記型学習が

 

 完全に悪いとも思わない。

 

 ある程度の解法手順を覚えてしまうのは

 

 高校数学の勉強でもよくあることだ。

 

 

 

 

 ただ、

 

 勉強効率を追うあまり

 

 そこに思考することが挟まれなければ、

 

 ただの“その場しのぎ学習”となってしまう。

 

 定期テストは点数が伸びるのに、

 

 実力テストになると

 

 ガクンと順位が下がる生徒は

 

 概してこのパターンがあてはまる。

 

 

 

 過去の成功体験があるために

 

 なかなか自分の勉強法に疑問を抱かず、

 

 “なぜ結果がでなくなったのだろう?”

 

 と思いつつも、

 

 根本的にやり方を変えることができない子が多い。

 

 こういう生徒は

 

 “もっとやればいい”のだと

 

 睡眠時間を削って

 

 ガムシャラに無機質な丸暗記を繰り返す…。

 

 しかしながら、

 

 知識の紐づけがキチンと行われていないから

 

 脳内から必要な知識を自在に引き出せず、

 

 徐々に

 

 割いた勉強時間に対し

 

 結果が残らなくなっていく…。

 

 やってもやっても成績は下がっていくのだから、

 

 本人としてもつらいだろう。

 

 

 

 長い目で見れば、

 

 最初は時間もかかるし

 

 遠回りに感じても

 

 思考型学習を推奨する。

 

 ああでもない、

 

 こうでもないと

 

 自分で図やマインドマップなどを書き出しつつ

 

 脳内を整理しながら

 

 知識と関連情報を紐づけし、

 

 理解を深めていく。 

 

 そんな鍛錬が

 

 思考力と実力を伸ばすのだ。

 

 しかも

 

 紐づけされた知識は

 

 簡単には忘れることもないため、

 

 結局は

 

 目標を達成するための最短距離になる。

 

 “急がば回れ”

 

 ということなんだよな。

 

 

 

 過去の成功体験は

 

 学習法に過ちをもたらす。

 

 丸暗記できること=勉強

 

 ではないんだ。

 

 本当に覚えるべきは

 

 頭の使い方

 

 である。

 

 頭をはたらかせない

 

 ただの作業で

 

 勉強したつもりになっている

 

 あとで大きなしっぺ返しを食らう

 

 ことになるよ。