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適度に余力を残しつつ…

 ガチガチに固めたものというのは

 

 案外、

 

 地震などの揺れに弱い。

 

 竹のように

 

 しなやかな柔軟さをもったものの方が

 

 さまざまな状況に対応できる。

 

 

 勉強も同様の事がいえる。

 

 完璧を求めすぎると

 

 上手くいかないことが多い。

 

 基礎基本をしっかりと身に付けて

 

 対応力を磨いた方が

 

 実は

 

 さまざまな問題に対応しやすい。

 

 勉強において

 

 完璧を目指し過ぎてしまうと

 

 自分の間違いが許せなくなり、

 

 何でもかんでも覚えないといけないと錯覚し始め

 

 どんどん自分を追い込むようになってしまう。

 

 そうなると

 

 精神的に蝕まれ始めてしまう可能性が出てくる。

 

 一時期、

 

 僕も完璧を目指した時期があった。

 

 睡眠を削って

 

 今思えば

 

 かなりの無理をした。

 

 親にも

 

 “寝た方がいいよ”

 

 と心配されたが、

 

 当時は聞く耳も持たず、

 

 勉強にすべてを費やした。

 

 ライバルに負けるかもしれない、

 

 自分が休んでいる間に

 

 ライバルたちは更に力をつけているかもしれない、

 

 そんな不安にかられ、

 

 自分を追い込む日々が続いた。

 

 ほんの些細なミスも許せなくなり

 

 かなり精神的に苦しかった…。

 

 そんなことまでしても

 

 結局は

 

 思うような結果は得られなかった。

 

 相当に心身が疲弊して

 

 かえって能力の開花を妨げただけだった。

 

 

 それ以降、

 

 心の余裕を持つように心がけ

 

 少しばかりの妥協をし

 

 完璧を目指すことを止めたら、

 

 グッと伸び始めた。

 

 能力を開花させるためには

 

 相応の負荷は必要ではあるが、

 

 やはり余力は残しておかなければならない。

 

 人間は精神の生き物。

 

 心のゆとりがなければ

 

 心身ともに

 

 苛まれるだけである。

 

 どこかでパキッと

 

 心が折れてからでは遅いのだ。

 

 

 勉強と睡眠と学習のバランスを

 

 しっかりと保って

 

 ときにはストレス発散をして

 

 可能な範囲で

 

 自分の潜在能力を引き出す努力を

 

 していってほしい。

 

 

 塾では厳しいことを言うけれども

 

 生徒がつぶれることを望んでいる講師なんて

 

 いないんだよ。