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課題をやっているにも関わらず…②

 短期記憶に優れる生徒

 

 にも危険な香りのする生徒が多い。

 

 

 とりあえず一通りの問題を解く。

 

 答え合わせをする。

 

 間違えた問題があった場合、

 

 解答や解説に目を通し、

 

 ササっと直す。

 

 

 この過程において

 

 何が問題かと言えば…

 

 

 解答や解説に目を通し、

 

 ササっと直す。

 

 

 という部分。

 

 なまじ短期記憶に優れているがために

 

  チラッと答えを見て

 

 “わかったつもり

 

 になるという部分が

 

 最大の落とし穴なのである。

 

 短期記憶に優れている子は

 

 “覚えた気になりやすい”

 

 という負の一面を抱えている。

 

 そして、

 

 熟慮したり

 

 何かと紐づけして覚えようとしたり

 

 反復練習して脳裏に焼き付けようとする

 

 作業を省いて

 

 表面的な直しをする傾向にあるため、

 

 短時間で“こなした”割には

 

 たいして身になっていない

 

 という事態に陥る。

 

 

 短期記憶に優れている子ほど、

 

 チェック機能のはたらく環境が必要だろうね。

 

 だって、

 

 本人は覚えた“つもり”になっているだけなのだから…。

 

 本人は思い込んでいるんだよ。

 

 “ちゃんと覚えてから直した”

 

 とね。

 

 でも、

 

 実際に口答チェックなどで確認してみると、

 

 スムーズに答えられないことも多いんだ。

 

 これが現実なんだよ。

 

 

 短期記憶に優れている子は

 

 “覚える”

 

 という作業は苦も無くできるわけだから、

 

 あとは

 

 覚えた情報を(問題文中の)キーワードと紐づけして

 

 いつでも脳内からアウトプットできるように

 

 する作業

 

 と

 

 なぜそうなるのか

 

 の根本理解に努める意識

 

 があれば、

 

 現状は簡単に変わるだろうね。