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あえてそうするようにしている

 いろいろな考え方があっていいし、

 

 いろいろなアプローチがあって然るべき

 

 とは思っているけれど、

 

 僕は、

 

 特に算数においては

 

 生徒の手が止まっている

 

 ときに、

 

 あえて生徒たちに

 

 ああでもない…こうでもない…

 

 とひたすらに考えさせる時間をとる。

 

 

 もちろん

 

 過程も結論も端的に説明してしまう方が

 

 時間効率もいいし

 

 生徒にとってはラクであることはわかる。

 

 生徒からすれば

 

 あの先生はわかりやすく教えてくれる

 

 となるため、

 

 講師の表面的な評価も上がるだろう。

 

 お互いにWinWinな気もするよね?

 

 

 でも、

 

 その目先のラクこそが

 

 生徒の学力向上を阻害する

 

 最大の毒

 

 だろうと考えている。

 

 

 思考すること

 

 と

 

 試行すること

 

 をしてこなかったために

 

 勉強ができなくなってきているのだから、

 

 それを段階的に訓練していかなければ

 

 いつまでたっても

 

 勉強面で自立できなくなってしまうし、

 

 思考できないままになってしまう。

 

 インプットよりも

 

 アウトプットさせることの方が

 

 重要だからね。

 

 もちろん、

 

 時間はかかる…。

 

 別日に追加で呼んだり、

 

 授業の後の居残りで対応するなど

 

 しなければならないが、

 

 散々思考した後であれば、

 

 補足説明をした際に

 

 スッと落とし込めるんだよね。

 

 そして

 

 生徒自身も

 

 自分に不足しているものを

 

 より強く自覚するようになる。

 

 そうすると

 

 勉強に対する姿勢が変わってくるんだ。

 

 課題に対する取り組み方もね。

 

 

 お互いに

 

 時間も労力も必要になるが、

 

 デメリットを上回るだけのメリットが

 

 見込める以上は、

 

 生徒が思考と試行を繰り返す時間を

 

 奪ってはならないなと思う。

 

 もっとも、

 

 個々の生徒の学習状況との兼ね合いで

 

 適切かつ段階的に

 

 ヒント等が与えられるだけの経験が

 

 我々には求められるけれどもね。