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ノーチャンス

 チャンスは

 

 いつ訪れてもいいように

 

 普段から

 

 “準備”

 

 をしている人間のもとに

 

 やってくる。

 

 だからこそ

 

 チャンスを掴める人間は

 

 一握りなのだと思っている。

 

 

 勉強に関しては

 

 特にその傾向が強い

 

 と思うのだが、

 

 なぜか楽観的に捉えている生徒も多い。

 

 長きにわたり

 

 真摯に勉強と向き合ってきた生徒は

 

 我々の発する言葉の1つ1つに

 

 キチンと重みを感じてくれている

 

 のだが、

 

 勉強歴が浅い生徒は

 

 どうも軽く考えてしまうようだ…。

 

 

 “ワンチャン…”

 

 現代っ子がよく使う言葉だ。

 

 もとの意味は

 

 “一縷の望み”

 

 であり、

 

 非常に小さな希望を示す言葉

 

 なのだが、

 

 それは

 

 ギリギリまで研鑽と準備を重ね、

 

 チャンスを掴める領域まで

 

 たどり着いた場合に

 

 使える言葉のように思う。

 

 物事を楽観的に捉え、

 

 充分な努力もしない者が

 

 安易に使っていい言葉ではない。

 

 そういう人間には

 

 ワンチャンなどない。

 

 あるのは

 

 ノーチャンスだけである。